2025/01/31 13:04

コーヒーに多く含まれていることでその名がついたといわれているカフェイン。その他カカオ豆、茶葉などにも含まれています。この苦みをもつ植物由来の天然成分は、眠気覚ましの効果が有名ですが、最近の研究によりむくみの抑制、冷え性の改善も期待できることが分かってきました。
◎カフェインの摂りすぎに注意が必要!?
一方で、摂りすぎると突然死の原因になることも指摘されています。そこで食品安全委員会は、「悪影響のない最大カフェイン摂取量」を設定しています。
コーヒー豆の種類の中で、いちばんカフェイン含有量が多いのはロブスタ種で、世界的なシェア(約7割)を誇るアラビカ種※1の2倍はあるといわれています。低地でも栽培可能なうえ、病害虫に強く、香ばしい香りが特徴。しかし苦みと渋みがとても強く、ストレートでの飲用には適していません。日本でも缶コーヒーなどの製品に用いられていますが、ほとんどはブレンド。
いわば「コーヒーの中のカフェイン担当」がロブスタ種※2、と言えるでしょう。
※1)アラビカ種でも十分な量のカフェインが含まれています
※2)一般的な目安であり、品種や栽培方法、抽出方法などによって変動
◎カフェインが妊婦、胎児に与える影響とは

最近ではカフェインの含有量を少なくした「デカフェ」や「カフェインレスコーヒー」と呼ばれるコーヒーもありますので、コーヒーが大好きな妊婦さんはそういったものを利用するといいかもしれませんね。
◎病気の改善に役立つカフェイン

カフェインにはむくみ予防や脂肪燃焼を促す効果のほかに、アルツハイマー病やパーキンソン病を予防する効果※3があるといわれています。
アルツハイマー病の原因のひとつ、脳の神経細胞の壊死へとつながる余分な酵素の分泌を抑えたり、パーキンソン病を発症するリスクを高める有害物質の毒性を弱めたりするなど、主に脳の神経組織へのダメージを未然に防ぐ可能性を秘めています。
※3)まだ研究段階であり、確実な予防効果があるとは言い切れません
適量を定期的に摂取することで、健康維持に役立てましょう!