2021年5月更新
《レギュラーコーヒー》
「ドリップコーヒー」とは、粉にしたコーヒーの上からお湯を注いで抽出する方法ですが、その中でも一番カンタンなのがペーパードリップ式。…続きを読む
おしゃれなガラス製の器具を使って抽出する「サイフォン式」。これは気圧を利用した抽出方法で、沸騰して蒸気圧で上に移動したお湯と…続きを読む
ドリップ式の中でもコーヒー通に人気なのが「ネルドリップ式」。「フランネル(ネル)」で作られたフィルターにコーヒー粉を入れ、湯量が調節できるドリップポットを使って静かに抽出すると、布を通ったコーヒー粉の微粒子が混ざり、口当たりがまろやかに。
ネルフィルターは常に水に浸けて冷蔵庫で保管、洗剤は使用禁止、数十回の使用で交換する必要などがありますが、「これも美味しいコーヒーに出会うため」と思えば手間も楽しくなりそうです。
気圧をかけて一気に抽出する「エスプレッソ式」。エスプレッソとは「急行」を意味します。時間をかけないので、お湯の量が少なくても濃縮したコーヒーのおいしい部分だけをとり出せるのです。
デミタスという小さな専用のコーヒーカップに入れて3、4口で飲み干せる量(およそ30cc)でいただくのが主流ですが、砂糖を加えたり、ミルクを加えて「カフェラテ」や「カプチーノ」にして楽しんだりと、アレンジの幅広さも魅力のひとつです。
2017年6月更新
ハワイのコナをはじめとして、コーヒーの産地は世界のあちこちに点在しています。しかしそれらの場所はすべて赤道をはさんだ北緯25度から南緯25度に収まり、地球が帯を巻いたようになるので、「コーヒーベルト」と呼ばれます。
標高・日差し・雨量・気温などの良質なコーヒーが育つ厳しい条件が揃っている上で、個々の国や大陸の気候の特徴を活かした風味がプラスされることにより、産地や品種ごとの個性が磨かれていくといえます。
2017年2月更新
コーヒーは、「生もの」と同じ。鮮度がどんどん落ちてくるので、あまりストックをおかず、適量だけ買い求めるのが理想的です。それが難しい場合は、特に保存場所にはこだわりたいもの。室内保存は酸化・劣化が早まります。せっかく手に入れたおいしいコーヒー、最後までベストの状態で飲みきりましょう。
状態 | 保存方法 | 保存期間 |
---|---|---|
豆 | 冷蔵庫、または冷凍庫 | 1ヶ月前後が理想 |
粉 | 冷凍庫(粉々になっている分、酸化も進みやすいため) | 1週間前後が理想 |
※冷凍のまま豆を挽いたりドリップしたりしてもOK。フレッシュな状態でおいしいコーヒーをいただきましょう!
2016年9月更新
10月1日は「コーヒーの日」です! 日本では1983年から全日本コーヒー協会が、そして2015年には国際コーヒー機関(ICO)も同日に制定しました。
コーヒー取引の新年度がこの日からであることや、日本の季節柄、コーヒーの需要が高まるこの時期を選んだようですが、いまや世界的な記念日として発展。
近年はイベントや数量限定商品が展開されることも。普段飲んだことのない品種にトライしてみるいい機会かもしれませんね。
2016年7月更新
コーヒーに多く含まれていることでその名がついたといわれているカフェイン。その他カカオ豆、茶葉などにも含まれています。この苦みをもつ植物由来の天然成分は、眠気覚ましの効果が有名ですが、最近の研究によりむくみの抑制、冷え性の改善も期待できることが分かってきました。
一方で、摂りすぎると突然死の原因になることも指摘されています。そこで食品安全委員会は、「悪影響のない最大カフェイン摂取量」を設定しています。
コーヒー豆の種類の中で、いちばんカフェイン含有量が多いのはロブスタ種で、世界的なシェア(約7割)を誇るアラビカ種の2倍はあるといわれています。低地でも栽培可能なうえ、病害虫に強く、香ばしい香りが特徴。しかし苦みと渋みがとても強く、ストレートでの飲用には適していません。日本でも缶コーヒーなどの製品に用いられていますが、ほとんどはブレンド。
いわば「コーヒーの中のカフェイン担当」がロブスタ種、と言えるでしょう。
「妊婦はカフェインを控えるように」というアドバイスをよく聞きますが、最大の理由は妊娠により、カフェインを代謝する際に必要な酵素の活性が低下するためです。その上、胎盤をも通過し、まだまだ身体の機能が未発達な胎児へと蓄積される恐れがあるのです。
最近ではカフェインの含有量を少なくした「デカフェ」や「カフェインレスコーヒー」と呼ばれるコーヒーもありますので、コーヒーが大好きな妊婦さんはそういったものを利用するといいかもしれませんね。
カフェインにはむくみ予防や脂肪燃焼を促す効果のほかに、アルツハイマー病やパーキンソン病を予防する効果があるといわれています。
アルツハイマー病の原因のひとつ、脳の神経細胞の壊死へとつながる余分な酵素の分泌を抑えたり、パーキンソン病を発症するリスクを高める有害物質の毒性を弱めたりするなど、主に脳の神経組織へのダメージを未然に防ぐ可能性を秘めています。
適量を定期的に摂取することで、健康維持に役立てましょう。
2016年2月更新
「赤ワインなどに含まれている『ポリフェノール』が体に良い」という話を聞いたことはありませんか?
実は、コーヒーにも含まれています。
ポリフェノールの一種、クロロゲン酸はおもにコーヒー豆やじゃがいも等にみられ、抗酸化作用をもつ上、脂肪の蓄積を抑えるといわれています。ですから、ダイエットの強い味方になるだけではなく、脂肪肝や糖尿病といった成人に多い疾患を予防できる効果を期待され、治療薬への応用研究が今も進められています。
一般的に、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、余分なエネルギーはグリコーゲンや中性脂肪に作り替えられ、身体に蓄積されます。また、糖質を多く摂ると、インスリンの分泌にも影響を及ぼし、糖尿病などを引き起こします。クロロゲン酸は、それらの原因となる糖新生を抑える働きがあると言われています。
しかし、あくまでも「予防」。クロロゲン酸を含む食物やサプリメントを積極的に摂る一方で、悪い生活習慣を避け、規則正しい生活を続けることが大切です。